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情報の海の漂流者

web上をさまよいつつ気になったことをつぶやいています。

黒沼克史 少年にわが子を殺された親たち

少年にわが子を殺された親たち (文春文庫)
黒沼 克史
文藝春秋
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残忍な犯行。だが処罰はあまりに軽い。
少年法の理不尽さを、遺族を丁寧に取材したノンフィクション。
amazonのレビューや同業者の方のブログには氏の誠実な仕事振りと、その死を嘆く声が溢れている。
随分前に読んでいたのだが、最近少年犯罪のニュースを見ることが多いので再読した。

加害者の余りに無反省な態度

  • 加害者に損害賠償をする→ 10万程度払った後、自己破産申請をされた
  • 加害者の親が一人で線香を上げにきた →加害者は塾があるのでこれません


唖然とするような話だ。
人が死んでいるというのに……

マスコミ報道の問題

  • 報道)対等の喧嘩であった →事実)集団で追い掛け回して一方的に殴り殺した。
  • 報道)不良グループの内部抗争 →事実)無関係の少年を数時間に渡ってリンチして惨殺した。


殺人事件の速報の場合、加害者の一方的な証言が、そのまま報道される事があるという点もはっとした。
被害者は死亡していて反論できないし、速報の段階では検証が終わっていないため、加害者に有利な捏造情報がメディアに流れるケースが少なくないらしい*1
僕も時々ニュースを見てブコメやブログを書くが、捏造されたネガティブなイメージが遺族を傷つける場合もあることは覚えておいた方がいいかもしれない。


僕は何年か前にこれを読んでいたため、先日の「担任を流産させる会」の事件を見たとき、あれを無邪気な悪戯だとは思えなかった。
その歳の少年の中にはこんなにも残忍なことが出来る人間が混じっているのだと知っていたから。

*1:cf 少年犯罪被害者の家族の人の文章がある。基金設立に当たり