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情報の海の漂流者

web上をさまよいつつ気になったことをつぶやいています。

痴漢問題のギャップについて

最近、はてな界隈で痴漢問題について議論が行われている。
女性に話を聞くと大抵の人が痴漢の被害を受けた事があると言うが、それは本当なのか?という話だ。

「痴漢被害が日常」という非日常的光景 - モニターの向こうは今日も透
http://anond.hatelabo.jp/20090417185356
↑やその関連エントリーとはてなブックマークコメント参照。

ここで気になったのは

  1. 痴漢にあっている女性は一般的男性が想像するよりも多い
  2. 自分の周りには痴漢をするような奴はいない

という二つの意見が対立していることだ。
でもこれって両立しませんか?


以下非常に大雑把な思考実験なので気になる人は自分の好みをパラメータを当てはめて欲しい。

大雑把に推定してみる

  1. 年間通勤日は平均250日前後*1
  2. 休日にも電車を利用する場合はある
  3. 電車は基本的に往復で利用する


通勤通学に電車を利用している人間は年間500回以上電車に乗る

加害者の場合

年間に何百回もの犯行機会*2がある。
乗り換えやターゲット変更も考えれば一回につき複数の相手を狙う可能性も考えられる。
現実的には犯行機会≠電車利用回数なので、犯行機会一回辺りの被害者数については具体的な数字は出せない。
抽象的な言葉で誤魔化す事にする。


痴漢常習者が一人いれば膨大な数の被害者が出る可能性がある。

満員電車の中で1車両に一人痴漢がいると仮定した場合
  • メモ 満員電車は1車両につき300人以上乗る場合がある*3

彼らが自分好みのターゲットを選んで痴漢をするとしよう。
別に細かい確率を求めるのが目的ではないので、大雑把に各要素で半減することにして計算。

  1. 性で選別。300→150人
  2. 更に年齢で選別した場合 150→75人
  3. 更に容姿で選別した場合 75→37人

各自が好みの37人から一人を選んで痴漢行為に及ぶとした場合、この37人の痴漢リスクは3%程度。

この条件では痴漢リスク3%

問題 勝率97%の賭けがある。これに500回連続で成功する確率を求めよ

こんな計算を手動でやるのはあれなのでパソコン様に頑張ってもらう*4
20回程で勝率50%を切る
500回全勝は一千万人に数名程度。


満員電車の車両の中に痴漢が一人いたとして、彼が乗客のうち8分の1を無作為にターゲットにする場合彼のターゲットになりうる人間が一年間魔の手を逃れ続ける確率は0.000024%。
この条件で痴漢を回避するのは不可能に近いという結果がでた。

ただしこの数字は大雑把過ぎる。現実に応用するのは問題がある。
参考程度に留めた方がいいと思われる。
細かい事はともかく、言いたいことは以下の通り。

  • 痴漢常習犯が一人いるだけで、相当な数の被害者が出る点
  • 仮に起きる確率が低い出来事だとしても、何百回も繰り返せば一度は経験する可能性が高い点


よって自分の周りに痴漢加害者になりそうな人間がいないという意見と、痴漢被害者が想像よりも多いという意見は矛盾しないのだ......と思う。
どこかに統計資料がないものだろうか。

追記

高校入学(15)才から10年間電車通学、通勤を繰り返した場合、電車に乗る回数は5000回を超える。
20年間なら10000回だ。
一万回満員電車を経験している人の場合のべ300万人の他人と密閉空間にいることになるが*5、これは大阪市の人口と横浜市の人口のほぼ中間。
この規模を考えると、痴漢被害を受けた方が多いよという話はそれなりに信憑性があるように思えてくる。

関連

http://d.hatena.ne.jp/fut573/20090424/1240537550
↑男性100人、女性100人にアンケートを取ってみた。その結果を分析中

*1:*学生の通学日数は約200日。

*2:専門用語としては誤用

*3:山手線の場合一車両辺り150人弱で乗車率100%、混雑時は200%を超える

*4:小数点の丸め誤差が少ないよう、phpのbcmul関数を使って計算

*5:実際は乗り換え等でもっと多い