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情報の海の漂流者

web上をさまよいつつ気になったことをつぶやいています。

「私たちに何が必要かを考えてほしい」…月24万円の生活保護受ける佐藤さん一家(携帯代2万5千円・食費5万円)についてメモ

メモ 考察 推敲中 福祉 生活保護 ニュース検証

中日新聞:母子加算復活 違和感残る予算論議:北陸発:北陸中日新聞から(CHUNICHI Web)というニュースがネット上で話題になっている。
この件について調べた事をだらだらとメモしてみる。


注)このニュースを読む前に、この仮名佐藤さんは派遣の旅行添乗員として働いているというところは覚えておかなければならない。
働かないで生活保護を24万貰っているわけはないのだ。

  • 生活保護は働いている人も貰える

はじめに

生活保護全般への疑問につきましては
生活保護関連統計資料等まとめ1〜生活保護の全体像 - 情報の海の漂流者
を参照してください

派遣添乗員について

仮名佐藤さんは働いている。
しかし、同時に生活保護世帯でもある。
これはどういうことだろうか?
その答えは派遣添乗員というシステムにある。


社団法人 日本添乗サービス協会の実施した「派遣添乗員の労働実態と職業意識」を引用してみよう。
http://www.tcsa.or.jp/about/pdf/jittai2005.pdf


添乗業務時の1日当たりの平均労働時間
労働時間が長すぎることへの不満は、多くの添乗員が回答しており、ここでは1 日当たりの労働時間について団体の種類別に見てみます。
どの団体の添乗をした場合でも、8〜9 時間で終わることはなく12 時間を超える労働時間が70%以上を占め、国内手配団体(一般団体・修学旅行)では14〜15 時間、16 時間以上が70〜80%以上と、異常とも思える過酷な労働時間であることが分かります。

  • 「責任と負担は大きいのに、立場と収入は最低レベルで保障も何もない。」
  • 「給料が安すぎて生活できない。健康保険・年金の支払いもできない。」
  • 「打合せ・精算手当もなく時給に換算すると300 円程度にしかならない。」
  • 「収入が不安定なうえに、経験を積むほどに仕事は日当の安い人にとられてしまう。非常に理不尽。」
  • 「募集ものを中心に担当している添乗員にとっては、早朝から深夜までの長時間労働に加え、冬場のアサインは全くなといった極めて季節労働的色彩の濃い不安定な収入に悩まされている。」
  • 「日帰りでは打合せ・精算を含め3 日を費やすが、打合せ・精算手当を入れても1 日5,000 円にもならない。」
  • 「同じ業務を行っていても地域により日当が違いすぎる。自分が在籍する福岡の支店では日当が12,000 円で打ち止めとなっているが、大阪では24,000 円位もらっている。物価や技量では説明できない。」
  • 「日当がとても低く生活が困難なため、新しく入った人がすぐ辞めてしまうが、会社は長年いて日当が上がる人より、安く使える新人を求めており使い捨て状態になっている。」
  • 「安い賃金で奴隷のように働かせる現状の改善を各派遣会社へ働きかけて欲しい。」
  • 17 年働いているが年収が300 万円を超えない。添乗員が添乗だけで自立できるような最低日当ラインなど提示してほしい。」
  • 「旅行会社は派遣会社に26,000 円支払っているのに対し、添乗員(自分)の手元へ入ってくるのは9,000 円というのは納得できない。」
  • 「宴会同席・2 次会出席は添乗員の業務外としてほしい。どうしても同席をしなければならいなら、あらかじめその仕事を引き受けるかどうかについて添乗員が選択できるようにしたうえで、オプションで別料金設定にしてほしい。早朝から深夜まで働いても8,000 円の日当で宴会まで出席するには給料が安すぎる。」

典型的なワーキングプア状態である。
地方や条件によっては時給換算200円台もあるといわれ、リアル横島忠夫状態とも言われている。

携帯代月25000円について


添乗員は、トラブルが起きたときに関係者に電話したり、お客からの質問に答えるために調べ物をしたりする。
仕事中に携帯電話を使うのだ。
調べてみたところ、国外向けのツアーでは社用の携帯電話が支給されることが多いのだが、国内向けのツアーでは自前の携帯電話を使う事が多いらしい。
月に25000円となると業務中の携帯電話代が自腹な可能性が出てくる。
この件は詳細が出てないので保留。


なぜか、働いてない事になっている

このニュース、ネットを駆け巡る途中で変遷を遂げている。
いつの間にか佐藤さんは働いてない事になっているし、他のニュースとの混在も見られる。


1 ノイズo(静岡県) 2009/10/25(日) 22:59:04.08 id:MQQPuFhT ?PLT(12000) ポイント特典
■「受ける側に何が必要かを考えてほしい」

「とにかくうれしいです」。金沢市の佐藤洋子さん(45)=仮名=は、年内の母子加算復活が決まり、安心した表情を見せた。
毎月、生活保護費など約二十四万円で暮らす。育ち盛りの小中学生の娘三人との四人家族で、五万円弱の食費は増える一方だ。支給日前の夕食は、具がモヤシだけのお好み焼きやふりかけご飯でしのぐこともある。「ごめん、もうお金ないから」「いいよ」。素直に納得してくれる娘たちには感謝している。

節約できるのは洋服代ぐらい。今年四月に中学校に入学した次女(12)には、体操服を一枚しか買ってやれなかった。「これでもう一枚買えます」

母子加算の復活に伴い、代替措置の「ひとり親世帯就労促進費」は廃止が決まった。所得に応じて月額最大一万円を支給し、就労による自立を支援する制度だ。九月に仕事が始まり、十一月分から受け取る予定だった佐藤さんは、「一万円がなくなるのは大きい」と残念そうに話した。

一方で、参考書の購入などに使える「学習支援費」は継続される見込みに。三人分で約九千四百円と少ない額ではなく、「もしなくなったら、生活費に食い込んでいた」と胸をなで下ろした。

中日新聞 【北陸発】母子加算復活 違和感残る予算論議
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2009102502000188.html

【2ch】ニュー速クオリティ:【生活保護】携帯代25,000円、食費50,000円の佐藤さん 「受ける側に何が必要かを考えてほしい」



中日新聞の記事には佐藤さんが仕事を見つけ、自立への道を歩みだしている事が書かれていたのだが、この2chまとめブログでは見事にスコーンと消えている。
(大本の2chの時点で欠如している)


佐藤洋子さん(45) 約10年前に離婚し、両親とは死別。現在は金沢市内のアパートに住む。今年9月、派遣社員として旅行添乗員の仕事に就いた

中日新聞:母子加算復活 違和感残る予算論議:北陸発:北陸中日新聞から(CHUNICHI Web)



九月に仕事が始まり、十一月分から受け取る予定だった佐藤さんは、「一万円がなくなるのは大きい」と残念そうに話した。

中日新聞:母子加算復活 違和感残る予算論議:北陸発:北陸中日新聞から(CHUNICHI Web)

さらに、他の生活保護者と情報が混ざってカオス状態である。

そして、ぐちゃぐちゃに混ざった情報を見た人がブログやtwitter等で発言し、それを見た人がさらに混沌とした情報を流してと、伝言ゲーム的情報のゆがみが生じている。

「など」

痛いニュース(ノ∀`):「私たちに何が必要かを考えてほしい」…月24万円の生活保護受ける佐藤さん一家(携帯代2万5千円・食費5万円)
↑痛いニュースあたりは、「月24万円の生活保護受ける」になっていて、その情報がネットで広がっている。
だが、ソースである中日新聞を見てみると「生活保護費など約二十四万円で暮らす」となっている。
「生活保護を月24万円」ではなく「生活保護を含めて月24万円」のようだ。
「など」の有無でぜんぜん意味が変っている。