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情報の海の漂流者

web上をさまよいつつ気になったことをつぶやいています。

ボノボはロリコンか?という問いに対する返信

id:AntiSepticに返信


「動物も子供とセックスすることが確認されている」点についてid:fut573に聞きたいのは、その「ボノボとか」はロリコンなのか?ということだな。たまたま繁殖期であるにも拘らず相手の見つからなかった場合に「子供とセックスする」現象が見られた程度の話ではなく、明らかに生殖不可能な未熟な個体を性的対象とする性癖を有していると言えるのか? 動物は本能に従って行動するだけであり、コンプレックスなんてややこしいものを持つとは思えないのだが?

その「ボノボとか」はロリコンなのか? - 消毒しましょ!

ボノボについて

ロリータ・コンプレックスという語には十代前半の女性に対する性嗜好というニュアンスがあるが、この時期のヒトの女性は身体的には妊娠可能な場合が多い。
「生殖不可能な未熟な個体を性的対象にする」ことをロリコンと呼ぶのには多少引っかかるが、それはさておき。
ボノボは「生殖不可能な未熟な個体を性的対象」にする。
生殖可能になる時期よりも、発情がはじまる時期の方がはやい、といった方が正確かもしれない。
1991年に出版された『サルの文化誌』からボノボについての記述を引用しよう

もうひとつの根拠は、受胎に直結しない交尾が、ボノボでは非常に多いらしいということである。七〜八歳になって発情を示しはじめたメスが十三〜十五歳で初産を迎えるまでに、数年間の不妊期間がある。落ち着き先を求めて、集団から集団を転々とするこの期間に、発情をしていることは、見知らぬ集団のオスに、そしてメスにも受け入れられるために、都合が良いことであろう


サルの文化誌(amazon) p248より

ボノボはこの不妊期間中にも発情し、交尾をするのだ。
この時期のワカメスとの交尾は「生殖不可能な未熟な個体を性的対象」にした性行為と言えるだろう。


また、ピグミーチンパンジー―未知の類人猿 (以文叢書)にはこんな記述がある

近くでリセンダを食べていた発情した子持ちメス同士のホカホカが終ると、あとから小さな子どもが近づいてしゃがんだメスの性皮を左手でぽんぽんと二回たたいた。うしろを向いた彼女は、横寝になって尻を突き出してやった。子どもは、メスの大きな性皮に、ずり落ちそうになりながらも片足を乗せてまたぎ、それに小さなペニスを一分一〇秒押しつけた。その後に彼女のホカホカ相手の赤ん坊がやってきて、やはり性皮にペニスをチョンチョンと押しつける。彼女はこのより小さな子に対しては、性皮に乗りやすいようにあおむけになってやった。この子は、それが終わると母親のところに戻り、まもなく興奮したペニスは落ち着いてしまった。


ピグミーチンパンジー―未知の類人猿 (以文叢書) (amazon) p130〜131

注)ピグミーチンパンジーとはボノボの旧称
『ピグミーチンパンジー』の筆者は「子どもや赤ん坊のオスの求愛を拒否したメスは、まだ見ていない」としている。
このあたりはある意味ショタコン的だと感じる人もいるのではないだろうか。




たまたま繁殖期であるにも拘らず相手の見つからなかった場合に「子供とセックスする」現象が見られた程度

その「ボノボとか」はロリコンなのか? - 消毒しましょ!


ではないか疑問に対しては、ボノボは乱婚的であり、パートナーの概念が薄いことを確認しておきたい。
ボスがメスを独占するのではなく、複数のオスと複数のメスが性関係を結ぶ。
その相手の中に「生殖不可能な未熟な個体」が含まれている。
これをロリコンと感じるかどうかは個人の感覚に依存するが、少なくても生殖目的以外の性行動を取っていることは間違いない。