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情報の海の漂流者

web上をさまよいつつ気になったことをつぶやいています。

リソースの話

社会 福祉 生活保護

リソースの話をしておこうかな。
まず基本的な話ですが「お金」、「時間」、「体力」、「人」といったリソースはある程度互換性があります。

つまり、「お金」を使えってタクシーに乗れば「体力」や「時間」を節約できるとか、
引越の手伝いを友人に頼めば、「お金」が節約できる、とかそういうことです。
何らかのリソースが不足すると、それを補うために他のリソースが消費され、全体として苦しくなる、とも言えます。

一人親世帯の場合

一人親世帯の場合、まず「人」というリソースが足りません。
通常、「人」の不足を補うために、「時間」というリソースが消費されます。
つまり、家のことが忙しくて、他のことをする時間が無くなるわけです。
その結果、残業ができなくなったり、フルタイムで働けなくなって、「お金」というリソースが足りなくなります。
それで福祉のお世話になったりするわけです。

実家の助けがあると随分違う

要するにひとり親世帯は主に「人」が足りないことが原因で色々大変なわけです。
例えば母子家庭よりも経済的に豊かなことが多い父子家庭でも貧困状態になるケースが見られます。
そしてその貧困は実家の助けがあるかどうかで随分変わってきます。

『貧困研究vol3』「ひとり親家族からみた貧困」よりグラフ作成。amazon 楽天
単位は%。
実家の経済力に加えて、家事や子どもの面倒を見てくれる人がいるため、「時間」を節約できることも大きい。
仕事に専念できるわけです。

問題の家庭の場合。

416円で取り上げた家庭の場合。
「母子家庭」、「失業中」、「実家が遠い」とあらゆるリソースが欠如しています。


それでもこの家庭が機能しているのは何故か?理由は二つあります。

  1. 生活保護による金銭的支援
  2. 友人による支援


生活保護は分かりやすいので説明を省略します。
友人による支援はわからない人もいたみたいなので解説します。


「子供や母親の服を譲ってくれる」「面接に行く時に子どもを預かってくれる」
この辺が友人による支援です。

子供服は買うとお金がかかりますし、ベビーシッターを頼むと一日1万とか余裕で飛びます。


病児保育をやっているフローレンスの代理知事、駒崎弘樹さんによると、ベビーシッターは、東京相場で一時間1500円から2000円かかるそうです。

この家庭は、「人」を他のリソースに変換することでどうにか機能しているわけです。
言い換えると、「友達に助けてもらっているからやっていける」ということになります。

携帯電話は人間関係を維持するための必要経費である

人間関係というのは、定期的にコミュニケーションを取らないと腐ります。
疎遠になり、友達がいなくなります。
この家庭の場合、友達がいなくなると、明らかに出費が増えます。
タダで貰えたり、安く譲ってもらえたものをお店で買わなければいけなくなるからです。

それを考えるとこの方の人間関係はお金を払ってでも維持するだけのメリットがあるわけです。
そして携帯電話は、コミュニケーションを維持するための最適なツールです。
直接会うよりも安く付きます。(飲みに行ったり、飯を食べたら数千円飛ぶ)


この方の人間関係はリソースに変換可能な「人脈」であり、それを維持するための携帯代は必要経費と見るべきかと思います。
払った金額相当のリソースが得られているので、削る意味が薄いですしね。