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情報の海の漂流者

web上をさまよいつつ気になったことをつぶやいています。

反原発デモとベビーカー参加

経緯

6月11日。全国で反原発デモが行われた。
その内、渋谷で行われたデモについての感想が話題になった。

はるかぜちゃん
harukazechan
さっき渋谷で反原発のデモを見たけど、ベビーカーで赤ちゃんを連れてデモしてるおかあさんが多くて、赤ちゃんかわいそうでした(ω)赤ちゃんの安全と反原発をうったえるのに赤ちゃんが必要とかんがいたのかも知れないけど、渋谷あついしくさいし、熱中症になっちゃいまん(ω)ハラハラ2011-06-11
16:03:01
link

これに対して僕は

fut573
fut573
真面目な話、夏コミにつれてくるのと同様に子供の健康状態によろしくない。 / Twitter / はるかぜちゃん: さっき渋谷で反原発のデモを見たけど、ベビーカー ... http://htn.to/nQEUL2011-06-12
04:17:15
link

コメントをした。

そこに id:amamako 氏から以下のようなツイートがあった。

amamako「真面目な話」と書くとまるでそれまでのブクマコメントがふざけているかのように印象操作されて、さすがなかなか面白いテクニックを使うなぁと感心。しかし少なくとも僕は全然ふざけてなんかいないわけだがlink
amamako正直「デモに右翼が参加していいかどうか」なんていうことよりずっと重要な問題だと思うよこれ。要するに百%の安全とケアがないとデモなんてしてはいけないのかどうかという問題で、実は日本でデモが根付かない理由ってほぼこの問題が大きい。link
amamakoしかし、この問題においては、普段ゼロリスク信仰とかを批判して適切なリスクコミュニケーションとか謳う@fut573氏でさえ、何故か(僕からみると)ゼロリスク信仰に陥ってしまうという点は極めて興味深いね。link
amamako例えば遊園地に子どもを連れて行くとかいう時に、日射病の危険があるから出来る限り行くな、行くなら細心の注意をしろ、なんてことは言われない(熱射美容への注意は喚起されるけど)。けどデモにおいてはなぜかそれを言われてしまう。別にどっちもよほど無茶しない限り熱射病にはならないはずなのに。link
amamako例えば夏コミなんかは、あそこは逃げ場がないからまだ「行かないほうがいい」と主張するのも分かるのよ(それでもコミケにしたって本当に子連れはいけないことなのかという議論はずっとある)。でもデモだったら、それこそきつくなったら隊列から外れでもすればいいわけであってね。link
amamako誤解しないで欲しいのが、別にデモにおいて熱射病になる危険がゼロではないということ。そりゃデモに限らずこの時期の外出はどこだって、注意を怠ればそういう危険はあるよ。でもだからといってじゃあこの時期は子どもはひたすら引きこもれなんていうのは、それこそ馬鹿げたゼロリスク信仰でしかない。link
amamako本来だったらそういう主張に対して反論するのが@fut573氏だったと思うのだけれど、今回に関しては、まぁ、残念としかいいようがないわなぁ。link
amamakoこういう意見の背後には、「デモとかそういう社会運動は一人前の自立した男が余技としてやるもんであって、自立してない人間や女子どもはすっこんでろ」という考え方があるんだろうなぁ。というか当のデモとかを取り仕切る側にもこういう考えを持っている人が多く居る気がして、僕はそっちの方がlink
amamako右翼参加どーのこーのよりずっと問題とすべき問題に思えるのだ。link

返信

amamako氏にお答えすると、僕は乳幼児のデモの参加について以下のようなリスクがあると考えている。

  1. 暑さや寒さにより健康被害を受けるリスク
  2. 拡声器や鳴り物による騒音ストレス
  3. 人混みによる感染症のリスク
  4. 興奮したヒトの群れの行動に巻き込まれるリスク
  5. 成人(男性)を基準とした集団行動を強要されることで消耗する


このようなリスクは、主催者や参加者の工夫により軽減することができるが、今回のデモについてこれらのリスクがどの程度あったのだろうか?

問題のデモについて

日時や場所からして、問題のデモは エネルギーシフトパレードが主催する第三回エネルギーシフトパレードであると思われる。
このデモにおいてベビーカーが目立った理由として、主催側が積極的に子どもの参加を呼びかけているということが考えられる。


☆グループ紹介☆

エネパレは、毎回テーマをもってグループ別に歩けるように意識しています。

ここで、6月11日のパレードの、各グループをご紹介させていただきます!


1)ファミリー
原発事故の影響や放射能の被害は子どもたちに大きな影響を与えます。
子どもを守れるのは大人、家族です。
また、今後の社会を担って行くのも未来世代の子どもたち。
これからの社会を担って行く子どもたちと一緒に、いま、声をあげましょう。
(中略)

エネルギーシフトパレード

また、注意事項の中でベビーカーの使用を推奨している。

6th 6月
2011
06

Post
確認事項と注意事項

当日の確認してほしいことと注意してほしいこと


<ご注意です>

●こどもさんはなるべくマスクをしてくださいね。
●暑い時期は飲み物などを用意して、脱水症状にきをつけましょうね。
小さなお子さんをお連れの方は、長い距離を移動するのでベビーカーをご持参で!
●車道をあるきます。通行中の車や他の通行されてる方にご迷惑にならない様に
当日の隊列を守って歩きましょう!
●お車でのご参加は出来ません。一輪車も、インラインスケートも、ゆっくり走ると不安定になるものは
ご遠慮くださいね。
●パレード途中での参加及び離脱は原則的にできません。
距離は長いですが、最後まで気持ちを込めて歩きましょう。
●途中でケガや気分の悪くなった方はすぐに周りのスタッフに伝えてください。
●パレード中の食事(!)・喫煙・飲酒・チラシ配布はご遠慮下さい。ごみは捨てないでください。
●安全の為に、パレード中の歩く場所など、警察の指示に従いましょう。
●スタッフの指示に従っていただけない場合はパレードへの参加をご遠慮いただく場合もございます。

エネルギーシフトパレード

これらの事情からベビーカーでの参加が有意に多かったと考えられる。

暑さによる健康被害のリスク

このデモのコースとなった、渋谷駅周辺から代々木公園というエリアは、特に昼間の気温が上がりやすい地域である。

渋谷区議会議員の鈴木けんぽう氏が作成した

が分かりやすい
周辺地域に比べて真夏日になる日が非常に多いエリアである。


東京都心部はヒートアイランド現象等により気温が高くなりがちであるが、それが最も顕著なエリアの一つがルートに設定されているため、一般的な遊園地などより熱中症等のリスクは高くなると考えられる
また、周辺地域との温度差があることが周知されていなかった場合には、適切な防暑対策を行うことが困難になる可能性もあるだろう。

拡声器や鳴り物による騒音ストレス

通常のデモと同等のストレスがかかると考えられる。

人混みによる感染症のリスク

乳幼児が病気になった場合、成人に比べて症状が非常に重くなるケースがある。
その為、感染症予防が大切になる。
これは一般的な遊園地も同じである。
ちなみにこのデモの場合、「こどもさんはなるべくマスクをしてくださいね。」と対策をするように呼びかけている。

興奮したヒトの群れの行動に巻き込まれるリスク

将棋倒しや、小競り合い、押されて転倒する等のリスクは遊園地と大差がないように思われるが
デモの性質によっては、デモの趣旨に反対する人に石を投げられたり、警察に逮捕されるというリスクがある。

成人(男性)を基準とした集団行動を強要されることで消耗する

成人男性のペースで進行するデモは多い。
今回のデモの場合、子供連れをグループにまとめていたため、考慮されていた可能性が高いと思われるが……
しかし、ベビーカーでの参加を募っているデモで、「パレード途中での参加及び離脱は原則的にできません。」というのは個人的には疑問である。
ベビーカーを必要とする乳幼児の参加を前提としている場合、途中参加や離脱を自由にしたほうが良いのではないかと僕は考える。
乳幼児のペースに合わせてテンポを調整することができるからだ。


ちなみに、同日福岡で行われた 6.11サウンドデモin福岡 では途中参加途中離脱自由であった。


デモは途中で入っても、途中で抜けても大丈夫。無理をせず楽しみましょう。

6.11サウンドデモin福岡〜世界同時100万人アクション〜

なお遊園地は基本的に途中参加途中離脱は自由である。

以上により

問題のデモは、周辺に比べて気温が高くなりやすいエリアで行われたことや、途中離脱が原則認められないということから、子供の健康状態によろしくないと僕は考えた。
乳幼児連れで参加する場合、あまり暑くならない地域で行わる、途中離脱や休憩が自由なデモを選ぶ方がよいのではないかと考えられる。


なお、amamako氏は僕のツイートをゼロリスク志向だと判断したようだが、健康によろしくないことと、参加すべきか否かの判断は別レイアーである。
また、参加すべきかどうかは総合的判断だ。
リスクを上回るメリットがあると判断するなら、参加する価値はあるだろう。
(遊園地の場合は、楽しい思い出ができることなどが、参加するメリットとなるだろう。)


僕は、デメリットを上回るメリットがあるとは考えないため、乳幼児が政治デモにベビーカーが必要な年齢の子ども参加することには否定的な立場だ。


ベビーカーが必要な年齢の子どもは基本的に自らの自由意志ではなく、親の政治的志向によりデモに参加することになる。
これを親による政治活動の強制であるとみなしているため、好きになれない。
デモは自由意志で参加すべきであり、参加を強制すべきではないと僕は思っている。
(なお、僕は同じ理由で幼児洗礼や幼児割礼に反対している)