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情報の海の漂流者

web上をさまよいつつ気になったことをつぶやいています。

「ことし福島で生産されたコメを全部食うと何人死ぬか」がダメな理由

計算手法そのものの妥当性に極めて強い疑問が残るがそれは他の人が指摘してくれるだろう。
ここではデータ部分に絞って批判する。

震災前のデータを使っている

1.福島全体の米の収穫量を43万トンとしているが、それは震災前のデータである。

によると平成19年産水稲の収穫量が約45万トンであることが分かる。

その内、約三割は会津の米であり、これに一定の安全性があることは早川氏本人が何度も発言している

今年の状況

福島県の田の約8分の1が作付け禁止になった。4月22日の朝日新聞を引用しよう


福島第一原発から半径20キロの警戒区域に加え、22日に発表された計画的避難区域、緊急時避難準備区域でも原子力災害対策特別措置法に基づき、今季のイネの作付けが禁じられた。

 3区域には水田が約1万ヘクタールあり、福島県全体の水田の8分の1に当たる。コメ農家は約7千戸あり、県全体の1割。枝野幸男官房長官は「適切な補償が行われるよう政府として万全を期す」と述べた。


asahi.com(朝日新聞社):コメ作付け禁止を発表 福島県の水田の8分の1 - 東日本大震災

その結果、福島県の今年のコメ収穫量は二割減の35万トン。

福島県の今年のコメの収穫量は約35万トン。東京電力福島第一原発事故に伴う作付け禁止で、昨年より2割ほど少ない。


asahi.com(朝日新聞社):福島のコメ、流通激減 基準値超え影響、前年の4分の1 - 社会

会津地域以外の米が選択的に減っているわけで、今年の福島県米に会津米の割合は従来より増している。

問題点

  • 県全体の年間収穫量に今年の作付け状況が反映されていない
  • 本人も危険視していない会津米をいくら足しても総放射線量(セシウム)はほとんど増えない
  • 会津米の割合が増えた場合、1kg平均のベクレル数は下がる

といった点への配慮が欠如しているので出てきた数値の妥当性が極めて低くなっている。