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情報の海の漂流者

web上をさまよいつつ気になったことをつぶやいています。

津波被災地で大規模土木工事やったら生態系へのダメージ酷いよね

2ヶ月くらい前に 巨大津波は生態系をどう変えたか―生きものたちの東日本大震災 (amazon) を読んで、ああ、震災からずっと被災地の生態系の問題までは頭が回ってなかったなと気付かされた。


これは海岸近くの水生昆虫あたりを専門としている人が実際に歩きまわって書いた本で、写真も豊富。
気になったキーワードでググりながら読み進めていたのだが
普段ならば、どこか一箇所の土地を開発しても、他の場所で群が生き延びていて、時間をかければ個体数が復活していくということもあり得るのだけど、津波で生態系がダメージを受け、個体数が激減している時期にダメージを受けるとそのまま絶滅してしまう可能性が高くなる的なこととか。
津波が運んできた塩分によって、ほとんどの池が塩分濃度を増してしまい淡水の生き物に致命的なダメージを受けている中、地形の関係で一箇所だけ津波の被害を免れた池があって、そこだけは無事だったみたいな例があることとか
そういう場所が今後開発されてしまったら、次の津波被害の時には種の絶滅の恐れが高まってしまうよね的なこととか
緊急事態のため、ほとんどの人は環境のことまで環境のことまで頭が回らないし、気がついた人も、人の生き死にがかかっているときに環境のことまで考えろとは言い出しにくいとか。
そういえば、沖縄の基地問題になると毎回最初に環境アセスメントを持ち出す知人(非はてなー)が、がれき処理問題では環境について何も言ってなかったと気がついたり。
あの人は被災がれきを現地で緑の堤防にする案を支持していたけど、僕と同じで環境まで考える余裕が無かったのか、それとも基地反対のためのツールとして環境を持ち出しているのかどっちだろう? とかダークな方面に思考が寄っていったり。
これまでずっとこの問題について考えるのをサボっていた分、色々思い悩んでしまった。


災害で生態系が弱っている時に大工事とかやったらダメージが大きい。
ではどうすればいい? という話だがここの部分について、自分の中で結論が出ないのだ。
その挙句、生態系へのダメージが大きいからといって、その辺に配慮して上手くやっていくほど余裕がある事例は少数派だろうし、この辺については何も考えなかったほうが精神衛生上良かったのではないか的な発想が脳内から出てきて、自分も実は相当疲れているんだな再認識した。