某所でちょっとした議論になったので参考資料を一つ紹介する。菅原琢『世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか (光文社新書)』p242にある表をグラフ化したものだ。これがどういう分類かというと
選挙区の人口集中地域に居住する人口が選挙区人口に占める割合の高さに応じて300選挙区を100選挙区ずつ都市、中間、農村の3つに分類した。
つまり各層の代表者がバランスよく当選している政党では農村、中間、都市の三つが均衡しており、偏っている政党では一つのパラメータが突出している可能性がある。
- | 2003年 | 2005年 | 2009年 |
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農村 | 79 | 74 | 42 |
中間 | 58 | 71 | 12 |
都市 | 31 | 74 | 10 |
これを見れば分かるように現在の自民党衆議院議員の小選挙区当選者は「農村」に偏っている。
そういう選挙区では第1次産業や建築業の従事者の割合が全国平均より高くなりがちであり、そこを支持母体とする人たちが中心となって政策を作ると、一次産業や建築業界の声が国民全体に占める割合から想定される程度よりも強く反映される可能性がある。
あたりも参照。