人力検索はてなではてな暗黙の掟を聞く勇者が現れ、現時点で200ブクマを超える大ヒット質問になったものの、回答をしてくれる人は数名しかいなかった、という話。
Q&Aサイトの質問者はしばしば回答の質を評価することが難しい
Q&Aサイトで質問する人というのは、基本的にその分野の知識が不足しているからわざわざ質問している。
知識が足りていないということはつまり回答を見ても、それがどの位クオリティが高く手間がかかったものであるのか理解することは難しいということでもある。
専門分野なら特にそうだ。
Q&Aサイトの質問者には回答を適切に評価することが厳しい。
よくわからないから質問している以上当然の話だ。
すると手間隙かけ、あちこちでちゃんと調べた回答より、適当に答えた回答のほうが高く評価されてしまうことが往々にして起こる。
そういうことを何度も経験してしまうと、利用者は段々Q&Aサイトにリソースを割くことがバカバカしくなって来てしまう。
回答者側で、質問者の選別がはじまる。
承認欲求を満たしてくれる人や、誠実に対応してくれる人の質問を優先したくなってくるし
そうでない人の質問に時間を割くのは勿体無いなぁと思ってしまうのだ。
Q&Aサイトで良い回答を貰うためには、この選別ではじかれないことが結構大切になってくる。
第三者にタダ(やそれに近いお値段)で何かをしてもらうのは結構大変
ponako10 氏の場合はこの辺のQ&Aサイトの暗黙のルールにちょっと疎かったんだろうなぁと思う。
具体的には、回答がついてから数日の間、なんのリアクションも起こさなかったのがまずかった。
Q&Aサイトの場合、質問しっぱなしで放置し、そのまま二度と来ない回答者が結構いるので、そういう人でないことを積極的にアピールしないと、ちょっと警戒されてしまう。
ちなみに、 @ponako10 氏は、人力検索はじめてみたいなんで、 「人力検索の暗黙のルール」 をどの程度守れるのかを楽しみに見させてもらおうっと。
— fut573 (@fut573) 2013, 11月 11
ちなみに、 はてな暗黙のルールというのは、基本的にモニターの向こうには人がいる とかかなぁ。
— fut573 (@fut573) 2013, 11月 11
いやまぁ真面目な話をすると Q&Aサイトの回答者は あなたの読者やフォロワーではなく、第三者で、そういう人たちが時間割いて回答してくれたんだから、とりあえず 読みましたよというアクションくらいは起こしておくほうがマナー的によろしい訳で
— fut573 (@fut573) 2013, 11月 11
この場合は、回答者側に、時間を割いてまで無料で回答するにに値する誠意ある質問者であるとアピールすることが有効で、具体的には回答を読んだら即座にスターをひとつ付けるか、コメントを返すべきだったよね。
— fut573 (@fut573) 2013, 11月 11
Q&Aサイトには、質問をしたまま放置して、二度と回答画面を見ないような質問者がいくらでもいるから、そういう人ではないというアピールが必要。
— fut573 (@fut573) 2013, 11月 11
その辺やっぱり、モニターの向こうには人がいるという話に。
— fut573 (@fut573) 2013, 11月 11
いくら沈黙の掟に縛られたはてな村民とはいえ、質問者が面白いリアクション返してきたら、回答しようかなという気にはなる。
— fut573 (@fut573) 2013, 11月 11
個人が「お礼」で払える額ってそんなに多くないです
結局のところ、質問者一人が疑問の対価に気軽に払えるお金って100円とかで、 その額は、1000人が0.1円ずつ払うモデル(adsense等の広告)より安くなってしまうと。
— fut573 (@fut573) 2013, 11月 11
はてなの場合は、多少ポイント(一回答平均30円程度)貰えたんですけど、ある日、回答をリライトして、ブログに書いたら、広告収入で100倍以上入りまして、なんだかなぁと。承認欲求満たされない上に、金銭的にも機会費用赤字で、見られる人の数も少ないと。
— fut573 (@fut573) 2013, 11月 11
あ、回答リライトって、自分の回答ですよ。回答しようと思って書いた下書きを整形してブログに載せたの
— fut573 (@fut573) 2013, 11月 11
人力検索はてなでは、有料質問というものがあり、回答者にポイントを支払うことができるのだけど、個人がちょっとした疑問に払えるお金って100円とかその辺が限度なことが多い。
一回答あたりでは数十ポイント(一ポイント一円相当)が相場である。
一方、web広告の普及により、ある程度汎用性があって面白い情報は個人でも簡単にマネタイズできるようになってきている。
ブログにちゃんと広告を配置した場合、1pv 0.1~0.2円位は稼げてしまう。
数百pv以上になる情報の場合、人力検索はてなの有料質問に答えるより、自分のブログに書いてadsenseでも貼ったほうが金銭的にもプラスなのだ。
Q&Aサイトって無駄にSEO力高いので
その上、Q&Aサイトは無性にSEO力高いので、自分のブログネタと被る内容の回答をすると、Google検索順位が自分のサイトより上に来てしまうと。
— fut573 (@fut573) 2013, 11月 11
なにか知りたいことがあってググった時、Q&Aサイトがトップに来ること結構あるよね?
まとめ
1.基本的に質問者はその分野の知識が少ないので、わざわざ質問をしている → 回答の質を評価できないことが多い → 回答者承認欲求満たされず
— fut573 (@fut573) 2013, 11月 11
2. web広告の普及により、汎用性があり面白い情報を書けるならば、その情報をマネタイズすることは難しくなくなった。 →汎用性があり面白い回答を書ける人ほど、Q&Aサイトに投稿すると、金銭的に損する環境が形成されている
— fut573 (@fut573) 2013, 11月 11
モチベーション的にも金銭的にも中々やる気出せない環境の中で、優良な情報を第三者から引き出そうとするならば、やっぱり、質問者側で工夫が必要だろうという話に
— fut573 (@fut573) 2013, 11月 11
ボランティア活動とかで、参加者のモチベーション保つのがめんどくさいのと同じような状況なんだよなぁ
— fut573 (@fut573) 2013, 11月 11