虚構新聞の例の件について、虚構新聞が(はてなブックマーク上で)嫌われているのは社主に住み分けをする気が無いため、普通にネット生活を送っているだけで強制的に虚構新聞の遊びに付き合わされてしまうからだという意見がありました。
これはある意味もっともな分析だと思うけど、社主へのヘイトだけが理由だと批判はこんなに長期化・複雑化しないと思うんですよね。
虚構新聞の場合、面倒なファン層の存在によって批判や不満を無力化されていた、ということが鍵なんじゃないでしょうか。
虚構新聞の遊びに無理やり付き合わされて不満を感じた時、ソーシャルメディア上でそのことをつぶやくと、結構な確率で、めんどくさいファンの人にめんどくさい絡まれ方をします。
「お前騙されて悔しいだけだろう」「ユーモアのセンスがない」「つまらないやつだ」などなど。

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そうすると普段は言いたいことを言わず、不満を抑えがちになってきます。
すると、だんだんフラストレーションが溜まってくるんですね。
こういう状態が長く続いてストレスが溜まりに溜まった状態で今回、虚構新聞側が大チョンボをしたわけです。
その結果めんどくさいファンの人の発言力が落ち、批判に対する抑止力が低下、不満が一気に爆発した、というのが今の流れなんじゃないかなと僕は思っております。
で、そうなると、ついでだからネット生活上のストレスのもとを取り除いてしまおうと考え、行動に出る人も一定数出てきます。
こういう人たちが何をやるかというと具体的には、自分の属するコミュニティ内で価値観の上書き運動を行います。
「ダサ」くて「ユーモアのセンス」がなくて「つまらない」のは、虚構新聞を批判する人ではなく、虚構新聞を支持している人の方である、という価値観を広めるんです。
これに成功すると以後はあまりストレスを感じることなく虚構新聞に対する不満を口にできるようになるわけですね。
価値観の逆転がコミュニティ内で固定化するまでは一定の時間が必要ですし、かかっているのはネット上のの自らの日常生活の平穏なのですからモチベーションも充分。
となれば、この活動はある程度長く条件を満たしているかと思います。
要するにこれ、虚構新聞社主に対する批判と、コミュニティ内の勢力争いとが絡みあった結果こんなことになっている、と僕は見ているわけです。